オリンパス問題
 第1弾 2011/7/31  通常更新
 第2弾 2011/10/23  速報版
 毎週、日曜日 23:30に更新を続けている大前研一LIVEのレポートでありますが、今週は月曜日に緊急更新です!

 お題は「オリンパスの社長解任問題」についてであります。

 この問題については2011/7/31放送の大前研一LIVEで、6〜7年前にITXという投資会社を買収した頃からオリンパスの財務状況が狂い始めており、2012年3月の会計監査で監査会社から不明瞭な財務状況について指摘される可能性があると説明されていました。

 その後、2011/10/14にウッドフォード社長が解任されるというお家騒動に発展し、2011/10/23放送の大前研一LIVEでこの問題について改めて解説されていたので、速報版としてレポートいたします ('◇')ゞ

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●オリンパス 社長解任問題

写真01

 オリンパスは10/14に2011年4月に就任したばかりのウッドフォード社長を解任し、前社長である菊川会長が社長を兼務することを発表した。

・大前学長の意見
 菊川現社長を始め取締役会全員が特別背任罪で訴えられる可能性がある。
 特別背任罪は刑法なのでかなり厳しい処分が下されるであろう。

 外国人に社長を任せるという件については、三菱自動車、新生銀行、日本板硝子などのケースが挙げられるが、いずれも短期間で辞任している。
 公にはなっていないものの、私は何かがあったのではないかと推測している。
 
写真02

 オリンパスの株価を調べてみると一時期は5,000円前後まで上昇していたが、ジャイラスを買収したころから下落し始め、最終的には1,000円前後となってしまっている。
 フロント企業的なものが関与している可能性も考えられるが、上場的確性を調査する必要がある。

 オリンパスを監査しているのは新日本監査法人であるが、新日本監査法人は過去に問題を発生させたことがあり適正意見を欠いているように考えられるため、新日本監査法人の責任問題に発展する可能性も考えられる。
  
 ウッドフォード前社長によると、「社長に就任した後、オリンパスが莫大な資金を企業の買収に使っているだけではなく、買収報奨金にも多額の資金が投じられていることに気づいた。そして、その資金の支払先はケイマン諸島のアクサムという会社であったが、オリンパスからの資金が振り込まれた3ヶ月後に会社としての登録が抹消されてしまっている。このような信頼のおけない企業に資金を支払っている理由を調べようとしたら社長を解任されてしまった」と説明している。

写真04

 また、オリンパスがイギリスのジャイラスという会社を買収するのに2117億円の資金を投じているが、ジャイラスのその当時の時価総額は1340億円前後であった。
 戦略的な目的があれば、ある程度高額で買収せざるを得ない場合もあるが、問題はアクサムという仲介会社に600億もの買収手数料を支払ってしまっていることである。

写真05

 ジャイラス以外にも、日本医療データセンター、フィード、アルティス、ヒューマラボなどといった企業を買収しているが、健康食品、化粧品、電子レンジ用調理器具などオリンパスの事業とまったく関係のない会社が含まれいる。
 しかも、資本金が数億円で売り上げがほとんどない企業が多く、その結果 1000億円の赤字まで出してしまっている。

写真03

 そして、ファイナンシャルタイムズのテレビ版でウッドフォード前社長が説明した内容を聞くと、ウッドフォード前社長はオリンパスが不正行為を働いた証拠を握っており、イギリス政府の重大不正委員会という調査機関にそれらの証拠を提出して調査を依頼している模様である。
 また、社長を解任される際には、会社の車に押し込まれて自宅まで送り届けられ、そのまま荷物をもってイギリスへ帰国させられるという異常な対応までされてしまっている。
 オリンパスはこのような対応をすることによって、ウッドフォード前社長がイギリスの司法当局に訴訟を提起する可能性を考えなかったのか疑問が残る。

 オリンパスはウッドフォード前社長に対して訴訟を起こすと発表しているが、間違いなくオリンパスの方に非があると私は考える。
 しかし、ウッドフォード前社長はオリンパスに約30年間勤務しており、ヨーロッパの事業の責任者を任されたこともあるので、これらの不正行為が行われていることを全く知らなかったはずはないと私は考えるが、ウッドフォード前社長はまったく知らなかったと説明している。

 最終的には、この問題はオリンパスの崩壊につながると予測する。
 胃カメラの事業については世界一の技術力を誇っているため、国内のみならず海外からも買収を希望する企業が多く現れると考えられるが、今の経営陣を全員粛正し、腐った企業体質を一掃しなければ立ち直ることはできないだろう。

 また、この問題については、日本の雑誌などでも報道されはじめ問題があることが予測できる状況であったのに、日本経済新聞や朝日新聞がなぜいち早く報道しなかったのか疑念を抱かざるを得ない。
 しかも、ファイナンシャルタイムズが報道したあとに、自分で調査せずにファイナンシャルタイムズの報道を引用する形で報道してしまっている有様である。
 
 これは日本の経済記者に、こういった問題を解明する能力がまったくないことを証明している。
 オリンパスの問題は恥ずべきことであるが、報道機関の義務として粛正機能を果たすべきであった

 こういった日本のマスメディアの持つ隠蔽体質や広告主を意識しすぎた姿勢によって、日本の経済誌に対する世界からの信頼度が崩壊してしまったと考えられる。
 

・chawanの意見
 最近、7/31放送分のレポートについて、GoogleやYahooで検索をかけて来られる方が多いので、先行してレポートさせていただきました。
 大前研一LIVEの他のトピックについては、いつものように日曜日の23:30にレポートさせていただきます!

 参考までに…、
 2011/7/31放送の大前研一LIVEで大前学長が解説された内容はこんな感じでした。

●オリンパスの財務状況
・大前学長の意見
 オリンパスは胃カメラなどの医療機器で世界シェアが7割に達するなど優良企業であったが、6〜7年前にITXという投資会社を買収した頃から、財務状況が狂い始めている。
 ITXが主体となって海外の企業を買収した結果、会社の総資産は増えたものの高い値段で購入した会社が多く、バランスシートが悪化して有利子負債が急増している。
 また、現状の営業利益を調べてみると、本業の医療機器のみが収益をあげているが、ITXや購入した会社からの利益はほとんどゼロであり、将来的にも利益をあげられる見込みがたっていない状況である。
 しかし、「どのような会社をいくらで取得したか」といったことを調べようとしても、オリンパスの有価証券報告書などをいくら調べても記載されていない。
 これはITXという投資会社を経由しているためで、ITXが買収経費の一部を個人の懐にいれてしまっているなど不正行為が行われてしまっている可能性がある。
 2012年3月の監査で、この不明瞭な点が指摘されなければおかしい状況となっている。
 オリンパスは名門ではあるが、経営陣の責任にまで及ぶ可能性がある。

以上


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