序章 和歌山紀行
  #1 キッカケ
  #2 準備
  #3 駅長
  #4 郷愁
  #5 轟天号
  #6 潮岬
  #7 駅弁!

 本編 飯田線紀行
  #1 旅の目的
  #2 電車vs人間
  #3 闘いの朝
  #4 出発進行!
  #5 絶対に負けられない闘い
  #6 電車vs人間 序盤戦
  #7 電車vs人間 あと300メートル
  #8 決着の刻!
  #9 …
  #10 …
  #11 …
 「道を間違えてはならない」

 今回の電車との勝負で絶対に犯してはならないミスを犯してしまいました。



「でも、やるしかない!」



 悲壮な覚悟でルートを修正し、交差点に差し掛かるたびに小脇に抱えたiPadで道を確認しながら走り始めたのでありますが、この時ほどスマートフォンの地図機能が欲しいと思ったことはありません…。

 そして、道を間違えてロスした時間を取り戻すべくさらにスピードを上げて走り始めたところ…、



 ゼェ、ゼェ、ゼェェ…。



 息が絶え絶えになりながらも、気力を振り絞って走っていたのですが…、



 ダメだ、もぉ限界…。
 歩こう…。



 勾配に関しては急坂といえない程度なのですが、延々と登り坂が続くのです…。そして、背中のリュックサックの重みも予想以上にワタクシの体力を奪っていきました…。
 こうして時折歩いて息を整えながらも走り続けていたところ…、
 


「ヨシ、次の角を曲がればあと100mくらいで伊那上郷駅だ!」



 いよいよゴールが視野に入ってきたのであります!

つづく

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