なんだか最近の大手マスコミによるニュース番組を見ていると、原発の再稼働について否定的な意見が多数を占めています。
 再稼働に賛成する学者は御用学者だの言いたい放題言っていますが、原発停止にともなう電力不足や、火力発電に頼ることによって燃料費がかさみ電気代が高騰することについて、ほとんど語られていないように見えます。
 というか、そのあたりの経済的な問題を無視して、感情的に反対してるだけじゃないですか?

 たしかに二度と原発事故をおこしてはなりません。
 そのためには可能な限りの対策をとるべきなのも確かです。

 しかし、このままだと沖縄問題のように何年経っても議論が進まずいつまで経っても再稼働することなんてできないでしょう。
 マスコミによる報道はそれを助長しているように思えてなりません。
 大前学長はすでに今回の原発事故に関する考察を発表されているのに、国内のメディアがほとんど報じないのはなぜなのでしょうね…。
 自分たちの都合の悪い情報は意図的に報道しないようにしているようにしか思えません。
 世論を誘導しようとする意図が見え見えです。

 朝ズバなんかを見ていると、みのもんたはことあるごとに「F-35の購入を1年遅らせばいい。税金の無駄遣いだ」などと発言していますが、日本の防衛予算は右肩下がりなのに、中国の軍事予算はうなぎ登りでステルス機や空母の開発も進んでいます。
 そして、中国だけでなくロシアの爆撃機はちょくちょく日本を一周していたりもします。
 こんな平和を乱すようなニュースは日本の報道機関はほとんど報じないですよね?
 日本の置かれている軍事的な状況をちゃんと報道した上で、それでもF-35を不要だと発言するのならまだ納得できるかもしれません。

 ちなみに、F-35の購入価格は1機100億円とも言われていますが、一部は国内でのライセンス生産が認められたらしいのである程度は国内の防衛産業に発注することになるのでしょう。
 アメリカの最先端の軍事技術を学べるチャンスもあるかもしれないし、公共事業みたいなもんと思えば産業の活性化にもつながるのではないでしょうか…。

 電気代の高騰による多くの中小企業の経済的な影響に目を背けて原発の再稼働を議論し、中国やロシアによる軍事的な挑発に目を背けて沖縄の基地問題をとなえ…。
 最近のニュースはみているだけで腹がたちます (´・ω・`)

 ということでひさびさに熱く語ってしまいましたが、今週の大前研一LIVEをいつものようにレポートします。
 今週ははとりあげたいトピックが多く、どれをとりあげようか悩んだんですけどね…。

 アジェンダ 
  信越開発 広域観光連携会議設立総会を開催
 ● 大手家電メーカー 日本の製造業が苦戦
 ●オリンパス再建 ソニーが2〜3割出資案を提示
 ●JFE 最終連結赤字400億円
 ●キヤノン 御手洗会長が社長に復帰
14131-582-266919
14131-582-266919


信越開発 広域観光連携会議設立総会を開催
 平成26年度末の北陸新幹線 飯山駅開業に向けて、信越9市町村広域観光連携会議の設立会議が開催された。
 飯山駅から半径20km圏内の自治体を1つの観光エリアとしてとらえ、欧米のリゾート地に匹敵する国際的な観光リゾートエリアを形成していく考えで、組織を拡大し実効性のある活動を繰り広げていく方針となっている。

・大前学長の意見
 以前、現状のままでは廃れていく一方の地域を千曲スーパーバレーとして売り出してみてはどうかと提案させていただいたが、このときのビデオを飯山市の足立市長に送付したら是非やりたいということになった。

 私は個人的にこの地域にスノーモービルでたびたび足を踏み入れているが、山頂から見る眺めは絶景である。
 現状は、整備されていないためスノーモービルでしか行くことはできないが、新幹線の駅からすぐのところにリゾート開発を進め、女性でも簡単に行き来することができるようにするべきである。
 そうすれば観光業などの雇用の促進につながるだろう。

 海外の事例を調べてみると、カナダのウィスラーを訪れる観光客はスキー、スノーボード、スノーモービルでキレイに3等分されており、スノーモービルの需要が以外と多いことがわかる。
 ここは5日程度滞在する観光客が多く、2日スキーをやって、1日スノーモービルを楽しむといった具合で分散している。
 そして、夏場はゴルフ、乗馬、自転車、熊の観光などが楽しめるようになっている。
 また、オーストリアにあるアールベルグという世界のトップスキー場の一つでは、5つの村がリフトやケーブルカーなどでつながっており、間違った村へいってしまっても無料の巡回バスに乗って移動できるようになっている。
 こういった世界的なリゾート地を視察し、志賀高原や野沢温泉といった体育会系の従来型スキー場にはないところを盛り込まなければならない。

 千曲スーパーバレーの良い点は素材が良いということである。
 そして、悪い点は全体のメッセージがなくばらばらで、コンセプトが古すぎるということである。
 また、ホテルやレストランも二流、三流の施設しかなく、住民と観光客のニーズが整理されておらず、全体をカバーする交通体系もない。

 しかし、平成27年3月の飯山駅開業に向けて、足立市長はみずから座長となって近隣の市町村をとりまとめていく決意を固めた模様である。
 できれば私の目の黒いうちに実現していただきたいものである。

・chawanの意見
 今回の千曲スーパーバレーの件については、スノーモービルをこよなく愛する大前学長は熱く語られていました。

 ワタクシもスキー一筋で頑張ってきたので、国内のスキー場はあちこち行きましたが、海外だとカナダのウィスラーへ行ったこともあります。 
 ちなみに、国内のスキー場で好きなスキー場は長野の八方尾根と北海道のニセコなのですが、どちらのスキー場もオーストラリア人や中国人が大挙して押し寄せてきている模様です。
 八方尾根なんてリフトのバイトのおにーちゃんが外人ってこともありましたよ。
 つまり、良いスキー場を作れば、人は来ると言うことだとおもうのです。

 大前学長の提案されているような新しいコンセプトのスキー場が実現すれば、ワタクシも是非行ってみたいと思います。
 このところウィンタースポーツで景気の良い話を聞いたことがないので、起爆剤になるとよいのですが…。


大手家電メーカー 日本の製造業が苦戦
 日本経済を牽引してきた製造業の苦戦が鮮明になってきた。
 ソニーは2012年3月期決算の純損益が2200億円の赤字に拡大する見通しを明らかにした。
 また、パナソニックは2012年の連結赤字が過去最大となる7800億円に拡大する見通しが明らかとなっている。

・大前学長の意見
 ここ数年のソニーとパナソニックの純損益を調べてみると、右肩下がりで浮上する気配をみせていない。
 普通は膿を一回だせばあとはV字回復するはずなのに、一向に回復できないのは最終的にはトップがリーダーシップを発揮できていないことに原因がある。

 ソニーの場合はストリンガーさんから平井さんにCEOを継承することになったが、ストリンガーさんは本来は責任をとって辞めるべき人である。
 しかし、平井さんはソフト出身の人物であり、革新的なハードを開発することができないという問題を抱えたソニーにとって、適切な人材であるかどうか疑問がのこる。
 出井さん以来ソニーではハード出身の人物を厚遇せず、外部に流出させてしまったという歴史がある。

 巨大な会社となれば、社長交代時期に業績好調な分野から社長が選出されることが多い。
 そして、調子の悪い分野を冷遇し、そうこうしているうちに好調だったはずの分野まで具合が悪くなり没落していく…。
 どの企業でもそういった歴史が繰り返されている。

 このため、ソニーの場合は本来は保守本流であったはずのハード出身の人材を登用しなければ、回復の兆しがあらわれないのではないかと考える。
 しかし、出井さんの時代にそういった人材を流出させてしまっているため、相当若い人の中から見つけて育てなければならないだろう。

・chawanの意見
 大前学長はソニーに何か思い入れがあるのでしょうか?
 ソニーのストリンガー社長のことを例に挙げられることが多いように思います。

 個人的には、ソニーの社長交代劇については既定路線であったように見受けます。
 これまでソニーでは各事業部が縦割りで、横の連携がうまくいかなかったように思えますが、2012年の春から全世界で展開する予定となっている「PlayMemories Home」というサービスは、デジカメやデジカムで撮影した動画や写真をVAIOなどのパソコンだけでなくPlayStation3やブラビア、エクスペリアなど横方向につながっていく模様です。
 これは平井社長がソフト出身者がトップに立つことによって、産み出された効果なのではないでしょうか?
 今後の展開に注目してみたいと思います。


オリンパス再建 ソニーが2〜3割出資案を提示
 ソニー、富士フイルム、テルモなどが損失隠しに伴う決算訂正で、自己資本が目減りしたオリンパスに対し資本業務提携を提案した。
 世界シェアの7割を握るオリンパスの内視鏡事業を足場に、少子高齢化などで拡大する世界の医療ニーズを取り込み、各社とも成長戦略の柱に据えるようとしている模様である。

・大前学長の意見
 これは予想通りの展開である。
 現状の3400億円という時価総額は、内視鏡事業の価値から考えると依然割安感が残り、デジカメなどのマイナスの分を取り除けばまだまだ株価が上昇する余地があるだろう。

 実際にオリンパスの争奪戦となった場合、ソニーには買収できるだけの財力がない可能性がある。
 このため富士フイルムが買収をしかけてテルモがホワイトナイトとなるか、その逆になるだろう。

 富士フイルムと提携した場合、オリンパスのデジカメ事業との相乗効果を見込める可能性がある。
 おそらく7000億円くらいの決着となるだろう。 

・chawanの意見
 オリンパスについては毎週とりあげているような気もしますが、以前 このブログのアクセス数を稼ぐ柱となった時期もありましたし、個人的にも行く末が気になりますので継続的にチェックさせていただきます!
 最近は状況があまり進展していないようですが、どうやらソニーは不利な状況に置かれているようですね。
 富士フイルムとオリンパスが提携し、内視鏡事業に加えてデジカメまで活性化できたとしたらオリンパスの復活は意外と早いのかもしれませんね。


JFE 最終連結赤字400億円
 鉄鋼大手 JFE HDの2012年3月期の連結純損益が400億円の赤字となる見通しを明らかにした。
 また、JFE HDと造船重機大手のIHIはそれぞれの傘下にある造船子会社を合併させると発表した。
 韓国や中国のメーカーとの競争や、超円高の影響で事業環境が厳しさを増しており、規模を拡大することで経営を効率化し、生き残りを図ろうとしている。

・大前学長の意見
 この業界はまったくわからなくなった。
 各社の純損益を調べてみると、新日鉄はプラスマイナスゼロ、JFEが400億円の赤字、住友金属工業は550億円の赤字、神戸製鋼は100億円の赤字となっている。
 円高になると鉄鋼の材料が安くなるので、必ずしもこの業界にとってはマイナスにはならない。
 しかし、中国企業の粗鋼生産能力が700億トンに達しており、日本の現在の110億トンでは太刀打ちできない状況となっている。
 しかも、中国の粗鋼が余りはじめ、海外へ流出しダンピング販売されているような状況となってきている。

 造船業界については、JFEと日立造船が統合したユニバーサル造船、IHIと住友重機械工業が統合したIHIMU、この2社が2012年10月に統合し、3.8%の世界シェアを握ることになる。
 かつて、世界シェアの10%を握っていた三菱重工のシェアは1.5%まで下落しており、特殊な船舶しか売れないような状況となっており、その他の造船各社のシェアをまとめても世界シェアの10%に満たないことから、まだまだ再編途上の状況にあり、日本勢はLNG船などのよほど付加価値の高い船舶でなければ利益が出せないような状況となってしまっている。  
 海外に目を向けると、かつて三菱重工が育て上げた韓国の現代が非常に強くなっているが、韓国勢も最近は中国勢に追い上げられてきている。
 
 そして、中国勢については1536社ある造船会社の1/3が2011年の受注はゼロという状況となっている。
 これは2008年までに大量受注を受けてしまい供給過剰となっているためである。
 造船業界は景気の浮き沈みが大きく、船を注文してから完成するまで3年近くかかることもあるため経営が難しい業界である。

 この道はかつて日本が通ってきた道である。
 かつてオイルショックの直後に函館や下関の造船所をつぶすことになったが、中国でもこういったことが起こるだろう。

・chawanの意見
 中国の鉄鋼の生産能力は半端ないですね…。
 そして、中国の500社もの造船会社が1年間の受注がゼロとは…。
 これまたスケールが半端ないですね。
 中国のバブル経済はいつかはじけると言われつつも持ちこたえていましたが、今回の造船不況は大丈夫でしょうか…。


キヤノン 御手洗会長が社長に復帰
 キヤノンは御手洗会長が社長を兼務し、内田社長が相談役に退く人事を発表した。
 10年以上社長をつとめ経団連会長を歴任した御手洗会長の異例の再登板により、経営の難局を乗り切る考えとしている。

・大前学長の意見
 キヤノンは他の企業と違って前期比1%増の約2486億円ほど純利益をあげており、日本の精密機器業界のなかではかなり上手く立ち回った部類に入る。
 したがって、社長が辞めてベテランに頼るような難局に陥っているわけではない。
 おそらく御手洗会長が経団連の会長を辞めて時間ができたため、もう一度社長をやりたくなったけではないか。

 御手洗会長と言えば、社長に就任した際にSEDディスプレイを商品化することを約束していたはずなのに実現できなかった過去がある。
 今後、赤字に転落するようなことがあれば晩節を汚すこととなるだろう。

・chawanの意見
 キヤノンを創業したのは御手洗一族だったと記憶しています。
 この展開はドラマやアニメなどでよく見かけるような2代目のダメ社長の所行に見えてなりません…。

 しかし、キヤノンは地震とタイの洪水の影響をモロに受けたはずなのに利益を確保できるとはすごいですね。
 どういった収益構造になっているのでしょうか。大前学長による分析をお聞きしたいところです!

以上

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitterでchawan_twittをフォローしよう!


 ポチっと一押ししていただけるとウレシイです m(_ _)m