自らの海人への想いを捨ててまで、海人とイチカのキューピッドになることを選んだ柑奈はその後しばらく泣きはらしていたのでした。

 そんな柑奈の様子を心配し見舞いにでかけた哲朗と美桜は小諸の町中でバッタリ出会い、

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 沖縄旅行の時以来、久しぶりに二人きりで話を始めたのでした。

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 自分の真意を隠しつづける哲朗に対し、以前とは人が変わったかのような美桜は哲朗を問い詰め続け…、



「沖縄で言いたいことを言えよって言ってくれたのは哲朗君でしょ?」
「だから私は勇気を振り絞って哲朗君に告白したのに…」
「あの時の答えを今聞かせてもらってもいい?」



 こう尋ねる美桜に哲朗は…、



「おまえのことは嫌いじゃない、でも今は…」
「わかった…」


 
 こうして美桜は哲朗の元を去って行ってしまったのでした。
 一人取り残された哲朗は…、

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 自らの不甲斐なさをなじるかのように蹴りをいれたのでした。

 ※主な訪問地点は、長野県小諸市などです。

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 「あの夏で待ってる」の画像の著作権は、I*Chi*Ka/なつまち製作委員会にあります。
 

つづく



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