今年も夏のコミケC92に参加し、『けものフレンズ 動物園巡礼報告書』という同人誌を頒布させていただきました。



 コミケと言えば、アニメや漫画のオタクの祭典といったイメージの方も多いでしょう。
 確かにそういった部分が大多数を占めていますが、中にはキツネの写真集があったり、



 高層ビルの夜景の写真集があったり、



 さまざまな同人誌が頒布されています。

 今回、ワタクシが制作した同人誌は2017年1月〜3月にかけて放送(2017/8/14〜再放送中)された「けものフレンズ」というアニメのメインキャラクターとして登場したサーバルという動物を題材として取り上げ、



 サーバルを飼育している国内10箇所の動物園をまわってサーバルなどの動物を撮影したり、アニメとのコラボイベントを開催していた東武動物公園とみさき公園、それに加えて宮城蔵王キツネ村で撮影したさまざまな動物たちの写真集といった内容です。

 「けものフレンズ」は放送が終了してから約半年が経ったものの根強い人気を誇る作品だったおかげで、前回の冬コミと比べて大勢の方々に頒布させていただけただけでなく、メロンブックスさんで委託販売していただくことになりました!
 本当にありがとうございます。



 もし興味がある方は購入ボタンをポチっていただけるとウレシイです。

 ちなみに、次回作も「けものフレンズ」の予定で、前作で行けなかった札幌と福山の動物園などをまわったりするなど、より楽しんでもらえるような内容となるよう工夫したいと考えていますのでよろしくお願いいたします m(_ _)m
 実はすでに札幌は取材撮影を終えていましたりもします。






 乞う、ご期待!?



●同人誌を制作する理由

 さて、今回はワタクシが同人誌を制作し続ける理由を説明させていただきます。
 単純にアニメなどを見ることが好きという理由もあるのですが、一番大きな理由はきっと…、


 モノ作りが好きなんでしょうね!


 実は、ワタクシは本業でも精密機器メーカーで設計業務を担当しています。
 時には残業でぶっ倒れそうになりながらも、歯を食いしばりながら少しでも良い製品を消費者の方々に届けようと頑張っていたりするのですが、同人誌を制作するのも同じ感覚ですw

 ワタクシの場合、1冊の同人誌を制作するのに要する時間は、取材撮影の期間を除きおおよそ1ヶ月で、2週間かけて冊子のレイアウトや文章をひねり出し、2週間かけて校正して文章をこねくり回したり、レイアウトを変更したりしています。
 完成する頃には自分の書いたものを読み返すのが嫌になるくらい読み返していたりもします…。

 そんな苦労をして作り上げた冊子をコミケの会場で頒布しているわけなのですが、コミケって消費者の方々に直接手渡しで頒布できるので、


 消費者の反応がわかるのがやり甲斐ありますね!


 このブログは長いこと更新を続けていますが、正直 読者の反応をつかみかねているためあまりアクセス数を意識せずに好きなように書き殴っているのですが、コミケは良いモノを作ればダイレクトに…、


「動物写真キレイですね!」


 とか言って感想を聞けたり、冊子を買っていただけるのですw
 そのひと言を聞くために頑張って作り続けているようなものかもしれません!

 たぶんプロの写真家の方が個展を開催する感覚と同じなんじゃないかな?


●同人誌を制作する上で学べるコト

 そして、このところワタクシはアマチュア写真家として作品を制作することも趣味としていますが、



 同人誌を制作する経験はアマチュア写真家として活動する上でも役にたつと考えています。
 その理由を3点あげると…、

1、ナニカを伝えられるような写真を撮らねばならない
2、ナニカを伝えられる文章を書かねばならない
3、冊子を制作する上での知識は他では学べない

 というところです。


・写真
 写真については構図や現像、動物の表情や生態などまだまだ課題は多く、撮影に出かけるたびに試行錯誤を繰り返している状態で、奥が深すぎてどこから改善させるべきか悩む毎日で、特に象やキリンのような大きな動物をどう撮ればよいか悩んでいたりします…。

 
・文章
 次に文章については、普段ブログに書いているような文章の延長だろうと思われる方もおられるかもしれませんが…、


 全然ちがいます!


 ブログは多少誤字や内容に間違いがあっても気軽に訂正できますし、多少無茶苦茶な文章を書いていたとしても写真でごまかせるケースもありますが、同人誌は印刷されるのでそれはできません。
 そして、なにより違うのが


「1ページ目から最後のページまで流れを作る必要がある」


 といったところでしょうか。
 読者に伝えたいことをただ適当に文章を書き連ねるのではなく、一貫した流れの中で説明すると頭の中にスッとはいってくるのですよ。
 あとは、文体を共通化しなければなりませんし、”動物を見学する”と”動物を観察する”というような似たような意味の文章はどちらかに統一するようにしています。

 正直、ワタクシの実力ではこれらのことを完全にマスターできるかといえばできていません。
 校正が終盤段階になっても、読み返す度に修正すべき点がでてきますしね…。
 でもね、この能力を培うとですね…、


 会社で半年に一度まとめなければならない成果レポートを書くのが余裕になります!


 数年前は1日うんうんうなりながらひねり出していたのが、今は30分あれば上司をごまかせる文章くらいは書けますw
 文章を書く能力はブログより同人誌を書き出してから格段に上がったのではないかと思います。

 え、ブログの文章はそうなってないって???
 ブログの文章はほぼ校正なしの書き殴りな状態なものでスミマセン…m(_ _)m


・冊子制作のノウハウ
 そして、ブログなどでは学べない同人誌ならではのノウハウというのがですね、印刷する紙の選択や表面仕上げの指定といったところです。

 同じような紙でもコート紙90kgやら、マットコート紙130kgやら多彩な種類がありまして、数値が重くなればなるほど厚手の紙となり値段が高くなります。
 安く上げようとすれば70kgの紙を選択すれば良いのですが、そうすると両面印刷すると反対側の写真などが透けて見えたりするのですよ…。

 会社のレポートとちがってフリーフォーマットなのは良いモノの、選択の幅が広すぎてさじ加減がよくわからず毎回試行錯誤を繰り返している有様です…。


 とまぁ、こんな感じで写真だけでなく、文章スキルを磨きながら少しずつより良いモノを作り続けたいと思いますので、次回作もよろしくお願いいたします!


おしまい

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