2018年のcp+のソニーブースで講演された人気写真家 鈴木知子さんが、富士フォトギャラリー銀座で写真展「うたかたの日々」を2018年4月30日(金)〜26日(木)の日程で開催されています。
今回は4/22(日)に開催されたトークショーの模様をレポートさせていただきます。
●うたかたの日々
写真展のタイトル「うたかたの日々」というのは、鈴木知子さんが学生時代から愛読されていた「肺の中に睡蓮が生長するという奇病に冒された恋人を救おうとする刹那的な物語」のタイトルで、ずっと個展のタイトルにしたいと考えていたもののなかなか機会がなかったのだそうです。
そんな鈴木知子さんが今回の写真展を開催するにあたり、学生時代に初めてモノクロの写真を現像した感動を思い出し初心に戻るという意味をこめてタイトルに設定しただけでなく、会場の手前側の部屋にはモノクロの作品ばかりが集めたのだそうですよ。
次に、カラーの部屋に写ります。
鈴木知子さんの作品は都市風景から植物までスナップ写真が中心で特定のジャンルに縛られていません。
そのためお気に入りの写真ばかりを展示しようとすると、雑然とした印象をあたえてしまいます。
そこで、赤や黄の色合いの写真を意図的に織り交ぜながらバランス良くレイアウトされるよう工夫されたのだとか…。
ワタクシも6月に友人5人と写真展を開催することになったのですが、5人それぞれが撮ってるジャンルがかぶっているわけでもありません。
そのため井上浩輝さんにアドバイスを受けながらあーでもない、こうでもないとレイアウトを検討中で、最近ようやく方向性がさだまってきたところだったので、鈴木知子さんのような方でも同じ悩みを抱えながら展示の工夫をされているんだな…と妙に親近感をかんじてしまいました!
ちなみに、カラーの部屋の先頭を飾るカモメの写真には、お客さんの水先案内人を努めて欲しいという意味合いが込められているのだとか…。
●個人的な感想
ワタクシは動物写真や風景写真を中心に撮影しており、スナップ写真は滅多に撮らないのですが、鈴木知子さんの作品を眺めていると、何気ない日本人なら何気なく見てしまう光景でもこれだけ印象的な仕上がりになるのだな…。
そう感じずを得ませんでした。
この八百屋さんのモノクロ写真なんかがそうですね!
そして、個人的に一番気に入ったのはこの写真です。
たしか横浜で撮影された作品だと説明されていた記憶があるのですが、絶景ではないのにどこか引き込まれるモノがあるのですよね…。
ワタクシもこういう作品を撮ってみたいものです…。
ということで、食わず嫌いはいけないでしょうから、スナップ写真の撮影にも挑戦してみようかと思いましたとさ。
また、鈴木知子さんは写真の講師もされており、今回の写真展では受付を担当されるなどさまざまなバックアップをしてくださっているのだそうです。
こういった花束にも生徒さんに慕われている雰囲気がうかがえますよね!
そして、写真展を開催すると決断された時にこれだけは会場の中心に置くときめた1枚がこちらの写真で、「すずきという木の下に受講生が集って欲しい」という意味合いが込められているのだそうですよ…。
ということで、トークショーのレポートは以上です。
トークショーは終わってしまいましたが、写真展は26日まで開催されていますので、是非 訪れてみてくださいませ!!!
●フォトブログ「すずちゃんのカメラ!かめら!camera!」
鈴木知子さんが13年間…たとえインフルエンザにかかってフラフラの状態になったとしても更新をつづけているブログ
おしまい