昨年に引き続き、今年もカメラの祭典 cp+ 2018で開催されたトークショーのレポートをお届けします。
レポート第一弾の井上浩輝さんは、北海道を中心にキツネなどの野生動物や、

北海道の翼 AIRDOと提携して日本各地の空港近くでAIRDOの航空機を撮影されている写真家なのですが、
そんな井上浩輝さんが2017年11月に発売されたソニーのα7R3の特徴や使いこなし方法などについて、
数々の魅力的な写真を交えながら紹介していただきましたので、簡単にレポートさせていただきます。
●高画質
α7R3に搭載された4240万画素のイメージセンサーは、林の手前に佇む鹿や木々を精細に改造させることができるだけでなく、

落葉松に降り積もった雪が白飛びせずに描写することができます。
白い丘の稜線の向こうに見える曇り空の淡いグラデーションや、
雪丘に落とされた青い影の表現も豊かに描写されており、


笹の葉を食べるエゾジカの毛並みだけでなく、撮影されている井上浩輝さんが写っているかのような瞳の描写も見事です。
そして、ほぼ8Kの画素数で撮影することができるので、1/4程度にトリミングしても、

4K画質は確保できており、川向こうに佇む丹頂鶴がくっきりと描写されています。

枯れ木にとまったオオワシは、

2倍テレコンレンズと超解像ズーム機能を駆使すれば、ここまで大きく写しだすことができるのでだそうですよ!
●スピード
次に、スピードについて説明します。
α7R3は高画質だけでなく、高速かつ高精度なAF性能も搭載されています。
電柱などの人工物の奥から飛来してきたコミミズクは、レンズを振りながら撮影していてもピントを合わせ続けています!

AFについては「マルチセレクター」と「タッチパッド」の二通りの調整方法が搭載されたおかげで、
広角レンズでエゾジカやキツネを小さく捕らえたとしても、素早くピントをあわせることができるようになったのだそうです。
●耐寒性能とバッテリー持続時間の改善
前機種であるα7R2はバッテリー性能がお世辞にも良いとは言えず、-20℃もの低温環境ではバッテリー性能が極端に低下し、満タンに充電していたとしても短時間でバッテリー切れを起こしてしまったのだそうです。
しかし、α9から新搭載されたZバッテリーはそのあたりの性能が大きく改善され、ダイヤモンドダストやジュエリーアイスが観察できるような極寒環境下においてもバッテリー切れの不安を感じることなく、撮影に専念できるようになったのだそうです!
たとえカメラが井上浩輝さんの吐く息で白く凍りついてしまったとしても問題なく使用し続けることができたのだそうですよw
つづく